「訪問診療」と「往診」の違い
あしぷら院長の安積です。
今回は訪問診療と往診の違いについてお話しします！
当院のブログで訪問診療についてお伝えしてきましたが、よくこんな質問を受けます。
- 「訪問診療に来てもらえますか？」
- 「訪問診療お願いできますか？」
- 「往診ってできますか？」
このようなお問い合わせが増えてきましたが、訪問診療と往診が混同されていることが多いです。
在宅医療とは、病院で受けられる医療サービスを高齢者の方々が自宅や療養先で受けるものです。これには「訪問診療」と「往診」があります。共に在宅医療ですが、これらは似ているようで違います。
訪問診療とは？
訪問診療とは、通院が困難な患者様のもとに事前に計画を立てて、決まった日時に訪問し、診療、治療、薬の処方、療養上の相談、指導などを行うものです。頻度は家族や本人と相談の上で決めます。例えば、第○・□週の△曜日に月2回訪問するなどです。
患者様やご家族の相談を受けた時点で、これまでの病歴や現在の病気、病状を詳しく伺い、関係医療機関などから情報収集を行います。そして、どのような治療を希望されるか、ご家族の介護力や経済的事情を考慮しながら、診療計画や訪問スケジュールを立てます。
訪問診療の目的は病気の治療だけでなく、転倒や寝たきりの予防、肺炎や褥瘡（床ずれ）の予防、栄養状態の管理なども含まれます。予測されるリスクを回避し、入院が必要な状態を未然に防ぐことが重要です。
往診とは？
一方、往診とは、通院できない患者様の要請を受けて、その都度、医師が訪問して診療を行うものです。予定外に患者宅に赴き診療を行うことです。突発的な病状の変化に対して、救急車を呼ぶほどでもない場合など、普段からお世話になっているホームドクターに連絡して診察に来てもらうものです。基本的には臨時の手段です。
訪問診療の特色
訪問診療の特色として、24時間体制で在宅療養をサポートします。急変時や緊急訪問に伺う際は計画を立てていないため、これが往診となります。
訪問診療と往診の違いまとめ
- 訪問診療：計画を持って、定期的な診療
- 往診：急な体調変化に対する、臨時的な診療
在宅医療に関するご相談がありましたら、ぜひ当院にご相談ください。
あしやプラスクリニックでは、皆様に親しみやすく、安心してご利用いただける環境を提供することを目指しています。お身体のことでお困りの際やお悩みをお持ちの際は、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
スタッフ一同、皆様のご来院、お問い合わせを心よりお待ちしております。
